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2016年3月1日~7月31日までの5ヶ月間、福岡市中央区清川というまちに1坪の小さなお店が集まった清川リトル商店街という新たな場がつくられました。そこに出店していた11店舗はこちらで紹介してます。リトル商店街のイメージは上記イラストの通りです。実際どんな感じだったかはinstagramよりご覧ください。
 
まず最初にお伝えしたいのがリトル商店街は使える場所さえあれば誰でもどこでも展開可能なプロジェクトです。
リノベーションやリフォームをしなくても改装前のスケルトン状態からはじめられます。
初期投資がほとんどいらないのでハードルは大きく下がります。
その上で7つの切り口に分けてリトル商店街をつくる上でのポイントをお伝えします。
 
 


<①地域の特性に合わせたテーマ設定>


まずはどのようなエリアのどのような場所でやるのかが重要です。第1弾の清川(福岡市中央区)というまちは都心部から歩いていける距離ですがわざわざ用事がないと行かないエリア。
 
個人経営の飲食店がほとんどで名店と評価されるところも少なくありません。店主たちは個性的な方が多く、こだわりを持ちつつゆるやかなのが特徴で、店づくりも全部ではないですがDIYしてる方が多いです。
 
そういう個性的でこだわりの強い清川のまちだからテーマはこう決めました。

「小さなお店の、大きなこだわり。」

結果的に、他にはない商品やサービス、店主のキャラクターなど、ここにしかないものが集まりました。
 
例えば、アートが有名なまちであれば色々なタイプのアーティストに出展してもらうのもいいでしょうし、そのまちの特性に合わせてテーマを設定することが必要です。
 
 


<②小商いを始めたい人を集める>


場所ができても出店してくれる人がいないと始まりません。
こればかりはこうやれば集まるという正解はないのでできることはすべてやります。
特に最初の1店舗目はイメージリーダーとなるので重要です。
 
①まずは周りの知り合いへの告知とそこからのクチコミ。
②WEBサイトなど発信するメディアをつくってSNSでの拡散。
③アプローチしたい層を考えながらメディアへの取材依頼。
 
清川の場合はローカルな新聞に掲載してもらえたことで年配の世代にもアプローチすることができ多様性が生まれました。
 
 


<③場づくりと店づくりの表現を磨く>


今回のもっとも大きな課題は空間づくりの専門家が一切おらず全員素人!
出店者は1坪という小さな空間をDIYするので個性豊かなお店が並びましたが、そのクオリティにはばらつきがあり、最低限クリアすべきラインの設定も必要だと感じました。
 
もっとハードルが高かったのはスペースの広さが400平米近くあり、そこの空間づくりをどうするかはDIYもビギナーで空間づくりもやったことがないリトル商店街企画者の下野中心に手掛けたところです。
 
当然、プロには到底及びませんが、一般生活者から見て行って楽しい場としては成立していました。
そして5ヶ月の中で企画者も出店者も進化していくのでそれが空間にも現れていました。
完成形でないものには良く言えば関われる余白があるというプラスの面もあります。
 
ただ、入口近くの前面や各店舗のディスプレイなどについては、なかなかクオリティを上げられずプロの力が必要なところも確実にあるということは感じました。それでも場として、お店としての表現を常に磨き続ける意識は必須です。
 
 


<④DIY精神と持ち寄りの精神>


リアルな場所を扱う以上、予算や物理的な制限など制約はいろいろと出てきます。
その中でもやれることは自分たちでやるというDIY精神は前提として必要です。
自分の手を動かしてお店をつくることで店主として大事な意識も育ちます。
 
もう1つ特徴的だったのは、持ち寄りの精神でした。
出店者の持ち物である本やレコード、ハンモックなど様々なものを何も言ってないのに持ってきてくれました。広すぎるガランとした空間だったからというのもあるかもしれませんが、みんなでやろうという意識は初期からつくりあげることができました。
 
 


<⑤コミュニティマネージャーの必要性>


これは現実的になかなか難しい面もありますが、必要な役割があります。
それは出店者のコミュニティをマネジメントするコミュニティマネージャーという存在です。
 
人と人の間に入ってコミュニケーションすることが上手で、いろいろな意見を聴きつつも客観的に整理・分析し、判断して意見をまとめて行動を促していくことができる人材が確保できると予想以上に進化します。
 
 


<⑥講座開催で必要なスキルを習得>


これは清川リトル商店街ではできなかったことですが、店舗経営スキルも必要です。
出店者の業種や経験により異なるので希望者のみに向けてですが講座を開催するといいかもしれません。
 
お店のディスプレイについて、簡単な収支計画の立て方、商品開発、営業、SNSを使った広報などなど。
出店者の抱える課題を感じ取りつつ、臨機応変に講座を行うといいでしょう。
 
 


<⑦想像の半歩先をいくことで話題性づくり>


最初にリトル商店街というネーミングを思いついた時から話題になることは確信していました。
それは「おもしろい」企画ではなく「おもしろそう」な企画だったからです。
前者は自分の知ってる範囲内のことですが、後者には未知の部分を含みます。
この「おもしろそう」をいかにしてつくり出すかが話題性につながります。
 
あと考えがちな方法としてイベントをやって人を呼ぶということがありますが、その場やテーマに根付いたものでない限りほとんどは一過性のものであまり意味はありません。まずは表現の質を上げることが先でそれがしっかりできて初めてお客さんも増え、話題もさらに広がるのだと思います。
 
それとこれは各店舗や商店街全体、イベントにも共通することですが、”そこにしかない何か”がないと人は来ません。もちろん、飲食関係がないと集客が難しいなどの現実的な問題はありますが、根っこにはそこにしかないものやことがあるから人に話したくなるものです。
 
 
 


◆プロジェクト結果データ◆


【出店者】
<業種>
八女茶販売、ハンドメイド作家、アーティスト、イラストレーター、カーペット販売、雑貨販売&アンテナショップ、タイ雑貨販売、カラーセラピー、マッサージ、駄菓子屋、野菜販売
<利用方法>
ショップ、アトリエ(創作活動)、ギャラリー(展示)、オフィス(仕事場)
<年代>
20代:4名、30代:3名、40代:1名、50代:3名、70代:1名
<性別>
女性:7名、男性:5名
 
【メディア掲載:計27件】
TV:5件、新聞・雑誌:7件、ラジオ:7件、WEBメディア:8件
 
【来場者数】
延べ約2600名(目視による)
 
【問合せ店舗数:計55店舗】
食品販売(コーヒー、紅茶、輸入食品、乾物、野菜、お菓子など)
雑貨販売(子ども用品、猫グッズ、陶器、洋服、アクセサリー、など)
占い、スクール、美容サービス、など
 
【イベント開催:計34回】
企画運営側・出店者主催:15回、外部主催:19回
 
【Facebookページ】
いいね数:1057件(7/31時点)
 
 

先々は全国各地でそれぞれの特徴を持ったリトル商店街が展開され、それらが互いにつながり高め合うようなネットワーク型組織を目指しています。必要があれば交通費程度で行きますのでお気軽にご相談ください。お問合せはこちらのフォームよりお待ちしてます。
 
 
清川リトル商店街 プロデューサー
全国リトル商店街ネットワーク 代表
下野弘樹

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